相談事例のご紹介
賃貸人たるテナントが事実上廃業していたが保証人から賃料を回収できた事案
- 相談内容
- 相談者は、商業施設のオーナーです。
あるテナント(全国にいくつか支店を持っていました。)がこの商業施設に入居していたのですが、ある日突然、この店舗を閉鎖してしまいました。
その後、このテナントは、新設分割を行い、他の支店の営業のみを新会社に承継させたため、相談者は、明渡しを受けることはできたものの、
財産のなくなったテナントから未払賃料を請求することが事実上不可能になりました。 - 解決
- 幸いにもこのテナントは、過去にオーナーが変更されており、賃貸借契約上、旧オーナーが連帯保証人となっていました。
この連帯保証人には代理人が就いていましたので、当事務所は、この代理人と粘り強く交渉を続けたところ、連帯保証人が分割で未払賃料を支払うことで合意を得ました。
また、その合意を確実にするために、代理人との間で即決和解(裁判上の和解手続)を申立て、債務名義を取得しました。